SSブログ

『TENGU』 - 柴田 哲孝 [読書]

2007年の夏は同じ作家の『下山事件―最後の証言』にめちゃくちゃハマりました。そちらはノンフィクションでしたが、今度はフィクション。啓文堂書店おすすめ文庫大賞第一位も受賞しているということで、本屋さんの店頭に平積みされていたので、買ってみました。

確かに面白っかったのですが、女性の描き方に不満を感じました。そもそもSFちっくなので有り得ないことがあってもいいのですが、人(ここでは女性)の感情の描き方にリアリティが感じられないため、より荒唐無稽な話に感じてしまいました。理想の女性=都合のよい女という描き方をされると、女性の読者はひいてしまいますぞ(最初っからターゲットではないのかもしれませんが)。

また最後に(悪い意味で)読者を裏切る感じがするのも、『下山』との共通点かもしれません。ちょっと残念な読後感でした。そうは言っても前著は2度読みしたくらいに気に入っているので、前著を読んでいない人には大満足な一冊なのかも。


TENGU

TENGU

  • 作者: 柴田 哲孝
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 単行本


nice!(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。